こんにちは、マフラーマンです。

世界名作劇場の名だたる作品として知られている小公女セーラ。

しかし、大半は凄惨ないじめシーンばかりなのに関わらず、最終回はみんな和解で矛盾すぎるハッピーエンドを迎えました。

この展開を知って正直「えっ?」って思いましたが、普段文章を書く時は言葉遣いに配慮していますが、さすがにこの展開には徹底的に真相を考察する必要があります。

管理人含めた勧善懲悪主義の考えを持っている人からものすごく納得いかない結末ですね。ハッピーエンドとはいえ明らかに不自然すぎます。正直ワンピースの赤鞘九人男並みに矛盾を感じます。

結末の展開が無理矢理ハッピーエンドにするよう、変更されてしまった感しかありません。20世紀まで予想されたその後については以下の記事で考察済みです。

そういうわけで小公女セーラの最終回にまつわる二人の不自然さと原作との違いについて考察します。

小公女セーラの最終回の矛盾さ

前述しましたが、小公女セーラの最終回は不自然の塊です。その不自然さで挙げたいのが二つ。

一つ目が何故主人公をいじめた奴らをあっさりと許すのかという点です。しかも「前までちょっとした喧嘩したが、今日は仲直りしよう」的なノリで。

物語の大半で悪役に虐げられたら普通は許すことはないと思います。ワンピースでWCI編が典型的な例。サンジは小さい頃父や兄達に非道な仕打ちを受けたこともあり、長年顔も見たくないほど激しく嫌っていました。そして最後まで仲直りすることはなかったです。

WCI編ならまだ納得いく展開ですね。しかし、セーラはいじめっ子をいとも簡単に許しています。これは矛盾すぎます。

さらに二つ目がいじめた奴らを厳しく制裁しなかった点。ミンチン院長は自分のしたことを激しく後悔したので、それはまだよいとしてラビニアと二人組、モーリー夫妻は制裁すら受けていません。ラビニアに至っては父親の制裁を受けましたが、30話以上に渡る凄惨な仕打ちと比べて微々たるものです。

作中で悪役がやりたい放題したらそれに値する制裁を受けるのが世の常です。典型的な例が転スラのファルムス王国。王国は主人公の仲間達を100人以上命を奪う非道な仕打ちをしましたが、主人公の怒りにより軍は全滅、国ごと滅亡しました。

他の作品ではこれだけの制裁を受けているので、小公女セーラの悪役達にも相応の制裁が下ったほうが納得いく展開になったかもしれません。

ミンチン院長に10万ポンド寄付した理由

さらに納得できないのが自分に酷い仕打ちをした学院に10万ポンド寄付した点。これも流石におかしいと思いました。

腐敗した院長、全く役に立たない妹アメリア、意地悪な使用人、意地悪な生徒と人間の闇を一箇所に集めたような施設にお金を投資するのは、奴らの悪行を助長するだけ。主人公側にとって何の得になりません。

そんな奴らに投資したかというと、「後述する製作者側の大団円的なシナリオに組み込まれた」の一つに尽きます。

普通はいじめた奴らに寄付なんてしませんよ。寄付するならがっこうぐらしのめぐねえのような優しい先生が多い施設に寄付するはず。

シナリオ上ハッピーエンドにしなければいけないので、セーラが10万ポンド学院にあげたことも説明できますね。全く小公女セーラの世界はおかしな世界です。ミンチン姉妹の詳しい人物像や過去については以下の記事で考察済み。

ラビニアはセーラに謝罪して欲しかった

セーラを毎日のように散々非道や仕打ちを行ったラビニアの方は、最終回ではミンチンとは違い全く制裁なし

散々ヘイトを集めた悪役なだけに制裁どころか何事もなかったかのように仲直りしましたが、これも納得いきませんでした。

管理人的にはセーラに対してたった一言でも涙ながらに謝罪する展開があった方が良かったのではないと思います。

セーラに濡れ衣を着せるのはもちろん、宝物を強奪しさらには自分のメイドにしようと企みました。まさにやりたい放題。これだけのことをしたんだから深く反省して欲しかったです。

最終回では、性格が少し丸くなったような感じでハッピーエンドを迎えられたのでこれからセーラを苦しめることがなければそれでよしとします。ラビニアがセーラと対立した深い訳は以下で考察済み。

原作の最後の方が納得いった

ちみに小公女セーラは小公女という原作が存在します。原作でのセーラはアニメ同様お嬢様であるものの、院長に物を申すタイプで最後は2度と学院に戻ることはありませんでした。

院長があれだけセーラを苦しめたなら、きっぱりと縁を切った方が1番現実的な方法ですね。サンジもそういったやり方でジェルマの呪縛を解きました。(ただ彼に関してはなんだかんだで縁は切れなさそうです。)

そして、新天地で新しい生活をし幸せになった方がより人生も輝くでしょう。

そういう意味では、原作の最後は読者の多くが納得いくような結末です。

自分を苦しめた嫌な奴らとはしっかりと縁を切り、2度と顔を合わせないように暮らす、それこそ原作の教訓なのかもしれません。

アニメ版のシナリオが変更された理由

何故すっきりとした原作がアニメ版で不自然に変更されてしまったのでしょうか?それはただ一つ「当初バッドエンドの予定だったがセーラが可哀想という声があり、何が何でもハッピーエンドにするようにという製作者側の意図があった」ではないかと推測します。

最終回が大団円的な流れになったのも原作の最後が納得がいかなかったため、みんな仲良くという考えが当時根強かったのでしょう。

主人公も魅力的で続きが気になるほど面白いアニメでしたが、できれば原作のまま改変しないで欲しかったです。その方がすっきりとします。

あれだけ重い展開が続いたので製作者側やファンも納得いくような展開があったら、現実ほど批判の声も出なかったでしょう。

日頃よりアニメ制作に貢献なさる制作会社に関しましては最大限の配慮を致していますが、小公女セーラの最後が納得いかなかったため、意見を申した次第です。

まとめ

ここまで最終回の矛盾点と原作の最後との違いについて考察しました。

POINT
  • 最大の矛盾点は主人公をいじめた奴らに制裁するどころか何事もなかったのように仲直りしたこと
  • 10万ポンド寄付の件もセーラが超聖人すぎたから
  • 悪役のラビニアへの制裁らしい制裁はなし
  • 原作の最後は学院との縁を切る気持ちいい終わり方だったが、ハッピーエンドにしたい製作者側の意図により改変されてしまった

確かに小公女セーラは好きなアニメの一つであり、熱を込めて制作して下さったスタッフ側にも感謝の言葉もございません。

ただ、アニメの最終回は一作品の印象を左右する重要な要素なのでそこを意識して結末を考えて欲しかったです。