
こんにちは、マフラーマンです。
今週に映画の「the first」が公開されルパンファンも大盛り上がりしているところですが、またまたTVスペシャルを視聴しました。
その名は霧のエリューシヴ。今回のテーマはタイムトラベル。ワンピースのワノ国に似た展開です。
まさにドラえもんのよう。違い時代を冒険するのはロマンがあっていいですね。
今回の敵キャラは未来人の魔毛狂介ですが、どのように立ちはだかっていくのでしょうか?
そういうわけで霧のエリューシヴの感想を面白い点を軸に考察します。(ここでいう面白いところは魅力的な点です。)
霧のエリューシヴは北海道の時間旅行
霧のエリューシヴは総まとめすると北海道のとある地域の千年の歴史を描いた作品。
過去から現代、そしてはるか遠くの未来まで描いているのでまるでルパンというより手塚作品の火の鳥のアニメ版を見ているような気分です。
ルパンシリーズどころかTVスペシャルにしてはある意味時を超えた壮大な物語。プリズン同様、制作者サイドが力を入れて製作されていることがはっきりと伝わります。
500年前の北海道の後述する部族同士の争いの根深い問題も然り。政治でのドロドロした陰謀劇も然り。現代と変わらないなと考えています。
制作時にさぞ手塚作品を参考にしたのでしょう。それでこそ、ルパンは面白くなるのです。
魔毛狂介が手塚キャラに似てる
今回一番印象に残ったのは魔毛狂介。800年先の未来人で500年前にタイムスリップして自分の計画を邪魔するルパン三世を倒そうとしました。
どこか小物感あるキャラですが、キャラデザイン的にはルパンというより手塚作品の悪役でも違和感ない感じがします。鉄腕アトムや火の鳥にも出そうです。
ルパン三世で本当に未来人という設定自体が驚き。自分の科学力があればはるか遠い昔でも未来でも自由自在に旅行できちゃいますからね。ある意味羨ましすぎます。まるでドラえもんやギガゾンビのよう。
さらに敵勢力に加勢し、最新技術を伝えるなどよくなろう系に登場する主人公しからぬチート展開までもやってのけました。これを悪役側でやるのは珍しいです。
まさに登場する作品を間違えたようなそんなキャラ。ここまでチートができるならもう魔毛が主人公やってもいいでしょう。
おふみの正体が意外な人物の先祖
霧のエリューシヴのキーパーソンとして登場するおふみ。ドクターストーンのコハクに似た忍者のようなキャラですが、その正体が意外な人物のご先祖様でした。
容姿や性格、人生観も含めてなんだか似てるなと薄々感じましたが、正体が分かった時は「そうことだったんだ」と確信しました。
キャラとしては魅力的で、作品には欠かせない存在。
ただ、声優さんが棒読み感半端なかったので、ゲストキャラだけに惜しいなとい印象はあります。ワンピースのオルガもそうですが、声優さんの上手下手でキャラの印象ががらりと変わりますからね。
気になるその正体は本編での楽しみです。
女王様が良き君主だった件
霧のエリューシヴでは魅力的なキャラは多いですが、女王様がまさに理想の君主というべき人格者でした。
部族間の争いに心を痛め、争いを一刻でも早く止めるよう奔走する点はGOOD。自身も争いで苦労した経験があるため、平和を望んでいました。
ナウシカやリムル様的なポジションにいる美人で前述の人格含めて魅力的な人物です。ここまで完璧であればルパン三世が一目惚れしそう。
巨大な女王の像から、まさか国の長は卑弥呼のような美しい女王様ではないかと薄々考察しましたが、思った以上の美人で良かったです。
民や側近から厚い信頼を寄せられるのも納得がいきますね。
どの時代でも争いが根深い
500年前の北海道で起きた部族間の争い。やはりどの時代でも戦いというのはなくならないのです。
争いの原因となった資源は民の生活に欠かせないものだったので、そこはやりきれないなという感じでした。みんなが望んでいるわけではないのに多数の犠牲が出てしまうのは、心が痛みます。
しかし、そこにつけ込んで大義名分や他勢力の思惑で争いが激化するのはもっと危険なはず。
資源問題はこればっかりは仕方ないと片付けるより、みんなで分けるなど話し合いもできたらいいのではないかと思います。
ただ、長年争いを続けるとなると両者の関係修復は困難になり、そこから終わらない負のスパイラル。人間関係と同じで難しい問題ですね。
争いという真理を描いているのは霧のエリューシヴが伝えたいことだと思います。
まとめ
ここまで霧のエリューシヴの感想について考察しました。
- 北海道の千年の歴史を描いた一作品
- 悪役魔毛狂介が手塚チックで科学チートだった件
- おふみの正体がある人物の先祖だった
- 女王様がリムル様のような良き君主な件
- 争いの根深さは長年続いたことでたまった憎しみと関係悪化にあり
ルパン三世で時間旅行をやるのは斬新的だと思います。
TVスペシャルはそれでこそ面白いです。